九州南半分乗りつぶし

冬の終わりか春先かという時季に、九州へ行った。

初日

移動日。朝に京都を出て新幹線で福山まで。呉線経由で広島に着き、駅ビル内「麗ちゃん」のお好み焼きで昼食。そばのボリューム感がすごかった。

山陽本線で西へ西へと向かい、宇部線小野田線を通って日が沈むころ長門本山駅に到着。1 日 3 本しか列車の来ない駅、海越しには街の灯と船の灯。

関門トンネルを抜けたところでこの日は終了。小倉駅かしわうどんの、甘辛く煮た鶏肉が空腹にしみる。九州に来たのだからと駅前のコンビニでブラックモンブランを購入。

2 日目

にちりんの DX グリーン車日豊本線を一気に南下し宮崎空港駅まで。南宮崎に戻ったら今度は日南線に乗り換え。

終点の志布志駅で折り返し列車を待つ間、何かないかと案内板を見たら志布志市役所志布志支所の隣に大慈寺というお寺があるので寄ってみる。本堂の脇の鳥居をくぐって裏山を登っていくと小さなお堂があったり、「河童の庭」という石庭があって河童像がお出迎えしてくれたり。 思わぬ発見に満ちていて、これも旅の楽しみの一つ。

日南線を戻る途中、南郷駅で乗り換え待ち。駅前のお菓子屋さんで「なんごうマンゴー」という語呂のよさに惹かれおやつにと購入。南宮崎に戻ったら再び日豊本線を南下、都城で一泊した。

3 日目

車窓に桜島を眺めつつ鹿児島中央駅へ。九州新幹線で熊本に移動し、熊本〜三角間を特急「A 列車で行こう」で往復。車内のバーカウンターで天草焼きドーナツとデコポンハイボールを買い求め、昼間からほろ酔い気分。

再びの新幹線で久留米に向かう間、熊本駅の駅弁「鮎屋三代」をつまむ。鮎の甘露煮と焼鮎出汁で炊いたご飯の組み合わせに箸が止まらない。久留米からは乗りつぶし目的で久大本線を日田まで往復、新幹線で博多に出てはすぐ折り返し、新八代まで移動。

新八代から川内までは肥薩おれんじ鉄道の観光列車「おれんじ食堂」。沈む夕日を眺めつつディナーをいただく。車内で絞った濃厚なフレッシュジュースに始まり、噛み応えのあるブリ燻製や箸で切れる和牛スネ肉赤ワインソース煮など、地元の食材を堪能した。

川内からこの日 5 回目の新幹線で鹿児島中央日豊本線都城に戻りもう一泊。

4 日目

吉都線で吉松に出たら肥薩線に乗り換え。えびの高原を見下ろす車窓を楽しみ、人吉からは九州横断特急で熊本経由の大分まで。人吉駅の駅弁「くりめし」に舌鼓を打ち、雪をかぶった阿蘇五岳を眺めた。

大分からは特急「ゆふいんの森」で久大本線を日田まで。おやつには車内ビュッフェで購入した山荘無量塔 P ロールとカボス生ジュース。豊後森機関庫や慈恩の滝が車窓を流れる。

日田焼きそばを食べたら日田彦山線で小倉に戻る。小倉からは新幹線で一気に帰洛。行きは 12 時間以上かかって九州入りしたのに帰りは 2 時間半、新幹線様々である。

後日談

帰りの新幹線にお土産の紙袋を忘れ、着払いで送ってもらうはめになった。