琥珀ブーム

この2年くらい、私の中で「琥珀」が静かなブームを迎えています。ここでいう琥珀とは寒天を使い表面を乾燥させた干菓子のことで、「干琥珀(ひこはく、かんこはく)」「琥珀糖」ともいうそうです。

俵屋吉富 貴船の彩

私がはじめて知った琥珀菓子がこちら。遠方の友人への手土産を選んでいたときに気になり、自分用に買ってみました。

ガラス棒を乱切りしたかのような不思議な形、飴のような硬さを想像していたのに、シャリっとした表面からプルっとした中身が飛び出したときの驚き――琥珀の何が気に入ったかといえば、この表面シャリシャリ中身プルプルの食感の妙です。

霜月 琥珀

西加茂にあるこちらのお店の琥珀は季節ごとに色とりどり。正月向けの「福来心琥珀(ふくごころこはく)」は甘酒を炊き込み、コタツで寝入るときのようなやさしい味でした。

「加茂の七石」という七色の琥珀詰め合わせも扱っており、こちらは大勢への手土産にもぴったりです。

永楽屋 琥珀紅玉

口の中いっぱいに広がるりんごの風味は、飲み込むのが惜しくなってしまうほど。食感としてはりんごジャムを煮固めたような程よい柔らかさです。秋冬限定。

柏屋光貞 おゝきに

ほかの琥珀が「シャリっ、プルっ」ならこれは「サクっ、モチっ」とでもいいますか、一口でつまめるサイコロ状なのもあいまって、つい手が止まらなくなります。四色のキューブがきっちりと(しかし少々不ぞろいに)箱詰めされた姿もかわいいところ。

今年一年の楽しみを振り返る 2014

今年観た・読んだものであり、今年公開とは限らない。順序は基本的に観た・読んだ順であり、ランキングではない。

映画

チョコレートドーナツ

1970年代アメリカ、同性愛者のポールとルディは育児放棄された少年・マルコを引き取るが、社会の偏見と差別が彼らを引き離す。

差別と偏見によって一人の人間としての幸せが顧みられなくなるという不条理に怒りと悲しみを覚える。今年は青森での同性婚不受理など、日本でもLGBTに関して大きな動きがあった。

砂の器

1974年製作。蒲田で起きた殺人事件、被害者が残した東北訛りの「カメダ」という言葉を頼りに今西警部補は秋田へと向かう。

終盤のシーケンスにただただ圧倒される。本来なら自分も加わっていたであろう児童の輪を見つめる千代吉や、子を思う父の取った行動に涙を禁じえない。映画とはかくも心を揺さぶるものなのかと感じ入った。

マダム・イン・ニューヨーク

インドに住む主婦・シャシは英語が話せず家族から軽んじられていると感じているが、姪の結婚式の手伝いでニューヨークへ行くことになった。

主人公がニューヨークで一念発起し、そこでの出会いによって尊厳を取り戻していく様が心地よい。家族がお互いを対等に感じ、決して相手を決め付けないようにという呼びかけが心にしみる。サリー姿も美しい。

6才のボクが、大人になるまで。

6歳の少年が親の離婚などを経て18歳になるまでの姿を、同一キャストと12年の撮影期間で描き出す。

観終わった後に、よくぞここまで育ってくれたという感慨が身を包む。男児から少年、そして青年へと、淡々と描かれる成長の姿に、この子(もはや「子」ではないが)の将来に幸多からんことをと祈らずにはいられない。

(500)日のサマー

2009年製作。冴えない青年・トムは同じ職場のサマーに一目ぼれし、これぞ運命と思いを寄せていく。

観ている間、「うんうん、そうしちゃうよね」と主人公に同調する視点、「とはいえその行動は『不正解』だよなあ」と傍観する視点、「でも自分がその立場に置かれたらその『不正解』をなぞってしまうんだろうなあ」と再度自分と重ね合わせる視点が生まれ、引き込まれていった。個人的に「運命」は結果論だと思う。


次点として、終盤明かされる「真実」におののいた『小さいおうち』、人生のまさに輝かんとするときをコミカルな映像で綴る『グランド・ブダペスト・ホテル』、聾唖の青年と彼を取り巻く二人の女性の人生を楽しくも切なく描いた『バルフィ! 人生に唄えば』、圧巻のSFである『インターステラー』を挙げる。

ライトノベル

この恋と、その未来。

女性優位の家庭から抜け出すため全寮制の高校に進んだ主人公・四郎、しかし彼のルームメイト・未来には重大な秘密があった。既刊2巻。

東雲侑子」シリーズの森橋ビンゴが、新シリーズでは性同一性障害を真っ向から描く。苦く、ままならず、やるせない、濃厚な青春に悶絶寸前。「東雲侑子」シリーズ登場人物の影もちらつき、前シリーズファンとしても大満足だった。

七姫物語

群雄割拠の時代、「姫」として担ぎ上げられた少女と、彼女が見つめる世界の姿を描く中華風ファンタジー。全6巻

読み始めたときは滅びの物語かと思ったが、読み終わってみれば優しくも凛と立った物語だった。未来を感じさせつつ無事完結してくれたことを祝福したい。


ライトノベルではないが、きれいな花園の地中で絡み合う根を描いた桜庭一樹青年のための読書クラブ』、友情の誕生とその喪失が心に残る竹宮ゆゆこ知らない映画のサントラを聴く』も面白かった。

マンガ

神様がうそをつく。

小6の少年・なつるはふとしたことから同級生の少女・理生の秘密を知ってしまう。少年と少女、秘密を抱えた夏が今、始まる。1巻完結。

初めて入った書店のマンガコーナーで、背表紙がすっと目に入ってきて購入。どうしようもない現実に、それでも立ち向かいたいという思いが胸を衝く。映画『誰も知らない』『スタンド・バイ・ミー』を思い起こさせる。

メイド諸君!

地方から東京に出てメイド喫茶でアルバイトすることになった千代子は、店の常連客・鳥取とプライベートでも知り合う。全4巻(新装版全2巻)。

ネット上では「なんで処女じゃないんですか!?」のコマで有名な作品。「紳士的なオタク」たらんと振舞ってきた鳥取の、その陰に隠れた臆病と不信があらわになっていく展開に、わが身を切られるような痛みを感じる。予定調和を踏み外したラストに、これぞまさしくキヅキアキラ+さとうなんき作品と唸った。

聲の形

聲の形(1) (講談社コミックス)

聲の形(1) (講談社コミックス)

小学生の石田将也はクラスに転校してきた聾の少女・西宮硝子をいじめ、再び転校させてしまう。5年後、いじめられっ子に転落していた石田はすべてを清算するため西宮に会おうとする。全7巻。

主人公の取ったのと行動と同じことが主人公自身の身にも降りかかるのに、人と人とが関わる因縁の妙を感じる。マンガであることを最大限に活かした大胆な表現にも圧倒された。


少女マンガと女性向けマンガの境界を漂う物語が新鮮な草川為『今日の恋のダイヤ』、二人姉妹の閉塞感がどこか物悲しい小川麻衣子『魚の見る夢』、イラストレーター・庭(作者の別名義)の魅力が詰まった紀伊カンナ『海辺のエトランゼ』も印象に残る。

アニメ

凪のあすから

海中にも人が住む世界での青春群像劇。昨年から引き続き視聴。「優しくなりたい」と「嬉しくなりたい」の重ね合わせなど、はっとさせる台詞に満ちていた。

グラスリップ

福井を舞台にした青春群像劇。思わぬ展開の連続になかなかストーリーをつかめなかったが、何より印象的だったのは登場人物の表情、台詞よりも立ち振る舞いに感じ入る作品だった。特に、3話で祐の言葉を待つ幸と、11話で陽菜の伝える「姉の言葉」を聞く母の、それぞれ相手が言葉にしていないことに感づき見守ろうとする表情がよかった。

SHIROBAKO

アニメ製作会社の新人・宮森あおいを中心に、アニメ製作の現場を描く群像劇。トラブルの連続に見ていてハラハラがとまらない。私の場合、自分もこう人に心配をかけているのかしらという部分で胃がキリキリする。


振り返ってみればP.A.WORKS無双の一年だった。それ以外では、動く志村貴子キャラを久々に見れたのが嬉しい『ALDNOAH.ZERO』がある。

来年に向けて

普段着に和服を取り入れて 2 年

はじめに断っておくと、以下はすべて男物の話である。

週 2 回くらい和服を着るようになって 2 年が過ぎた。

年間の組み合わせ

季節が二回りすると大体の組み合わせも定まってきて、今は下表のようになっている。もちろん、ある時点できっちり替えるわけではなく、季節の変わり目には混在したりする。

1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月
防寒着 とんびコート とんびコート
マフラー マフラー
長着 ウール単 綿単 麻単 綿麻単 ウール単
襦袢 モスリン長襦袢 綿立襟シャツ 長襦袢 綿立襟シャツ モスリン長襦袢
綿角帯 / 綿ポリ角帯
肌着 V ネック T シャツ V ネック T シャツ
ステテコ ステテコ
ヒートテックタイツ ヒートテックタイツ
足元 綿足袋 / ポリ足袋
足袋インナー 足袋インナー
履物 雪駄

数もそろってきたので、冬 (ウール) は 1 枚だがそれ以外の季節は 2 枚ずつ着回している。

去年の初夏、麻が涼しいと聞いたのでネットショップで古着を見ていたら、能登上布の長着があったので購入した。これが大当たりで、洗濯した後の乾きの早さと風が吹いたときの涼しさは感動物だった。

襦袢は半襦袢にしようかと思ったが、お店の人が「麻の長襦袢なら肌着なしでも着られます。暑さは綿の半襦袢と変わりません」と言うので、素肌に直接麻の長襦袢を着ている。最初はちょっとちくちくする気がしたがすぐ慣れた。

盛夏も麻・麻の組み合わせで過ごしているが、「涼しいか」と聞かれれば「風が吹けば」としか答えられない。私は大体冷房の効いた屋内にいるので問題ないが (もともと洋服のときも冷房下では長袖を羽織っている)、一日中外を歩くとなるとつらい気がする。

秋冬春

昨年の京都は 10 月に入っても真夏日になるような暑さだったので、麻の長襦袢を直接着る時期も長引いた。やっと涼しくなってきたと思ったらすぐ肌寒くなり、といってコートを出すには早く、そんなときはスタンドカラー (立襟) シャツが活躍する。

コートを羽織るようになると袖口が隠れるので下は長襦袢でもよくなるが、最高気温が 5 度を下回るような寒さの厳しい日にはヒートテックタイツ、ステテコ、T シャツ、スタンドカラーシャツの上にモスリン長襦袢、そしてウール長着と三重四重に着込んでいた。

マフラーを巻くときは端を衿元に入れている。胸の部分が直に外気に触れることもなくなり、胸から腹にかけてもちょっと暖かくなった気がして快適だ。時代劇映画を見たりするとマフラーっぽい布をさまざまに巻いていて面白く、参考になる。

春になってコートを着るか迷うときにもスタンドカラーシャツが便利だ。私の中ではすっかりモスリン長襦袢と麻長襦袢のつなぎとして定着している。

着方

最初は長襦袢・長着とも腰紐を締めていたが、半年くらいで長着は腰紐を締めず直接帯を巻くようになり、今では一切腰紐を使わずに着ている。着るときに前身頃をしっかり体に巻きつけるからか、意外とこの方が衿が崩れにくい。

順を追って説明すると以下の通り。

  1. 肌着・足袋を身に着ける。
  2. 襦袢を羽織る。
  3. 長着を羽織る。
  4. 襦袢の袖を長着の袖に入れる。
  5. 襦袢と長着の衿の背中心を合わせる。
  6. 襦袢と長着の袖口上部を重ねてつかみ、腕を伸ばして軽く振り、襦袢の袖を整える。
  7. 襦袢の右前身頃、襦袢の左前身頃、長着の右前身頃、長着の左前身頃の順で体に巻きつけていく。
  8. 右手で長着の左衿先を右腰に押しつけておき、左手で腰の辺りの背中心が大体真ん中に来ていることを確認する。
  9. 右手は腰に押しつけたまま、左手で帯を取り手先を右手に挟む。
  10. 反時計回りに帯を巻く。帯を回すのは面倒なので自分が回る。
  11. 体の前で帯を片ばさみに結ぶ。
  12. 体の前後で帯を上からつかみ、時計回りに半回転させる。最後にちょっとだけ反時計回りに戻し、お尻のあたりの背中心が大体真ん中に来ていることを確認する。
  13. 左腕を襦袢の袖の中に引っ込め、左手を肌着と襦袢の間に差し込んで襦袢の右衿をつかむ。右腕を長着の袖の中に引っ込め、右手を襦袢と長着の間に差し込んで襦袢の左衿をつかむ。それぞれつかんだ部分を後方に引くような感じで、襦袢の衿を整える。
  14. 左腕を長着の袖の中に引っ込め、左手を襦袢と長着の間に差し込んで長着の右衿をつかむ。右腕は袖から出し、右手で外から長着の左衿をつかむ。それぞれつかんだ部分を後方に引くような感じで、長着の衿を整える。

書き出してみると結構長いが、時間にすれば 5 分をちょっと越えるくらいか。急いでいるときは背中心の確認や最後の衿の調整を省略することもある。

半衿

古着の麻長襦袢には半衿がついていなかったので、自分でつけている。長着と帯を持って半衿のお店に行き、「これに合わせる半衿を探しているのですが」「気軽に洗濯したいので」と伝えると、お店の人がポリの半衿をいくつか出してくれる。その中から気に入ったものを選ぶという具合だ。

季節によってお店の品揃えも変わってくるようで、春から初夏にと 4 月に買ったものは楊柳、夏に向けて 6 月に買ったものは絽、秋用にと 9 月に買ったものはしぼのない生地だった。

半衿のつけ方」というページを参考に付けてみたところ、最初は 1 時間近くかかった。次に付けるときは縫い目を荒くしてみた (6〜7 cm くらい) ので 40 分ほどでできたが、着るときに縫い目が引っかかったりしてちょっと不安になった。ある程度縫い目が粗く、でも糸が表面に出ないようにと耳ぐけにしてみたら、かえって手間取って 1 時間半以上かかってしまった。

端から端まで一気に縫おうと糸を長く取っているから、よれて絡まないよう慎重に縫い進めることになり、逆に遅くなっているのかもしれない。縫い目の粗さなどもよい塩梅にして、もっと早く付けられるようになりたい。

足袋

着物を着始めたときにそろえたストレッチ足袋だが、1 年ちょっと、60 回ほど履いて同じ数だけ洗濯すると、さすがに親指に穴が開く。新しいものを買うに当たってストレッチでないものを試してみることにした。

靴よりワンサイズ (0.5 cm) 小さいものがいいと聞いたので、まずそれで買ってみた。お店で試し履きしたときは、ちょっときつめだけどこういうものかなと思ったのだが、実際に一日中履いているとどうも足が痛くなる。洗濯による縮みを考慮し忘れたのかもしれない。

靴と同じサイズのものを買ってみたところ、足はよいのだが足首の部分にやや隙間ができ、コハゼがちょっと外れやすい感じだった。既製品でジャストサイズのものを探すよりは、ストレッチ足袋にしたほうが楽かもしれないと思い始めている。

下着

トランクスを穿いていたのだが、自由すぎるのが気になってボクサーブリーフに替えた。ふんどしはトイレ (特に洋式トイレで座って用を足すとき) の手間が気になって、試してもいない。

洗濯

冬は月 1 回ほど、春秋は 4〜5 回着るたびに洗濯機で洗っている。汗をかく季節になってくると、長襦袢のほうは洗濯機と別に毎回洗面台で衿だけ軽く手洗いする。夏場、長着は 2〜3 回着たら、長襦袢は着るたびに洗濯だ。

面倒なので半衿を外して洗うということはなく、付けっぱなしで長襦袢ごと洗濯機にかけている。アイロンもかけておらず、干すときに衿を手で叩いたり全体を軽くひっぱたりして伸ばしている。

一度、古着で買った長着を洗濯機にかけたら 5 cm くらい縮んでしまったことがあった。幸い内揚げに余裕があったので和裁士さんに丈出ししてもらった。綿と思って買ったのだが和裁士さんの見立てでは正絹であり、家で洗うにしても押し洗いでとのことだった。

繕い物

古着だと微妙にサイズが合わなかったり、着ているうちにほつれたりするので、適宜繕っている。小学校のときの家庭科の裁縫セットを使い続けているが、洋針だと麻の生地に通しにくかったので、和針 (四の三) だけ新たに買った。

古着の麻単長着。店頭で羽織ったときはちょうどいいくらいかと思ったが、買って帰ると思ったより丈が長かったので、裾を三つ折りにして三つ折りぐけで縫いとめた。

古着の麻長襦袢。裄が短めの長着と合わせると襦袢の袖が少し飛び出してしまうので、肩上げをして裄を縮めた。

古着の麻長襦袢。ネットショップで購入したもの。ショップの写真でもシミ・黄ばみが確認できる状態であり、何度か洗濯したら肩の衿に近い部分が破れてしまったので、裏から布を当てて補強した。継ぎ布に使ったのは破れた綿 Y シャツの布地。

自転車

一度尻端折りして自転車に乗ってみたところ、袖や裾は思ったより邪魔でなかったが、かかとの固定されていない履物でペダルをこぐのが怖かったので (雨上がりの夜道だったのもあるかもしれないが)、以後乗っていない。小学生のときはビーチサンダルで自転車を乗り回していたはずなのだが。

しかしながら、浴衣の裾をちょっとたくし上げて自転車に乗っている人や、着物にモンペを穿いて乗っている人を目にすることもあるので、着物で自転車に乗ること自体は不可能ではないと思っている。

旅行

和服で泊りがけの旅行にも行った。夏に麻長襦袢 1 枚 (着たきり) で 1 泊したときは、ホテルでシャワーを浴びるのと同時に襦袢を水洗いし、バスタオルで軽く水気を吸って、室内に一晩干して翌日も着た。バスルームの洗濯紐を使おうと思ったら、襦袢の下半分がバスタブの側面に引っ付きそうだったので、結局袖に腰紐を通し、その両端を電気スタンドとクローゼットに結び付けて干した。

旅行中ずっと和服で通すのなら洋服のときと荷物の量は変わらないが、和服と洋服両方持っていくとなると荷が多くなってしまう。特に履物をそれぞれ用意しないといけないのが結構かさばる気がする。

よそ行き

持っている和服はみなカジュアルなものばかりだが、結婚式の二次会くらいまでならそのカジュアル (着流し) で参加することもある。さすがに披露宴となるとそれではまずいだろうから洋装で行くようにしている。

まとめ

もう和服を着ることが習慣というか、服のローテーションの一環という感じになっており、人からなぜと聞かれたときもそのように答えている。

九州南半分乗りつぶし

冬の終わりか春先かという時季に、九州へ行った。

初日

移動日。朝に京都を出て新幹線で福山まで。呉線経由で広島に着き、駅ビル内「麗ちゃん」のお好み焼きで昼食。そばのボリューム感がすごかった。

山陽本線で西へ西へと向かい、宇部線小野田線を通って日が沈むころ長門本山駅に到着。1 日 3 本しか列車の来ない駅、海越しには街の灯と船の灯。

関門トンネルを抜けたところでこの日は終了。小倉駅かしわうどんの、甘辛く煮た鶏肉が空腹にしみる。九州に来たのだからと駅前のコンビニでブラックモンブランを購入。

2 日目

にちりんの DX グリーン車日豊本線を一気に南下し宮崎空港駅まで。南宮崎に戻ったら今度は日南線に乗り換え。

終点の志布志駅で折り返し列車を待つ間、何かないかと案内板を見たら志布志市役所志布志支所の隣に大慈寺というお寺があるので寄ってみる。本堂の脇の鳥居をくぐって裏山を登っていくと小さなお堂があったり、「河童の庭」という石庭があって河童像がお出迎えしてくれたり。 思わぬ発見に満ちていて、これも旅の楽しみの一つ。

日南線を戻る途中、南郷駅で乗り換え待ち。駅前のお菓子屋さんで「なんごうマンゴー」という語呂のよさに惹かれおやつにと購入。南宮崎に戻ったら再び日豊本線を南下、都城で一泊した。

3 日目

車窓に桜島を眺めつつ鹿児島中央駅へ。九州新幹線で熊本に移動し、熊本〜三角間を特急「A 列車で行こう」で往復。車内のバーカウンターで天草焼きドーナツとデコポンハイボールを買い求め、昼間からほろ酔い気分。

再びの新幹線で久留米に向かう間、熊本駅の駅弁「鮎屋三代」をつまむ。鮎の甘露煮と焼鮎出汁で炊いたご飯の組み合わせに箸が止まらない。久留米からは乗りつぶし目的で久大本線を日田まで往復、新幹線で博多に出てはすぐ折り返し、新八代まで移動。

新八代から川内までは肥薩おれんじ鉄道の観光列車「おれんじ食堂」。沈む夕日を眺めつつディナーをいただく。車内で絞った濃厚なフレッシュジュースに始まり、噛み応えのあるブリ燻製や箸で切れる和牛スネ肉赤ワインソース煮など、地元の食材を堪能した。

川内からこの日 5 回目の新幹線で鹿児島中央日豊本線都城に戻りもう一泊。

4 日目

吉都線で吉松に出たら肥薩線に乗り換え。えびの高原を見下ろす車窓を楽しみ、人吉からは九州横断特急で熊本経由の大分まで。人吉駅の駅弁「くりめし」に舌鼓を打ち、雪をかぶった阿蘇五岳を眺めた。

大分からは特急「ゆふいんの森」で久大本線を日田まで。おやつには車内ビュッフェで購入した山荘無量塔 P ロールとカボス生ジュース。豊後森機関庫や慈恩の滝が車窓を流れる。

日田焼きそばを食べたら日田彦山線で小倉に戻る。小倉からは新幹線で一気に帰洛。行きは 12 時間以上かかって九州入りしたのに帰りは 2 時間半、新幹線様々である。

後日談

帰りの新幹線にお土産の紙袋を忘れ、着払いで送ってもらうはめになった。

今年一年の楽しみを振り返る 2013

積読解消にリソースを集中したいと思ったが満足にはできていない。

映画

東京家族

地方に住む老夫婦が東京に住む子供たちを訪ねるが、邪険に扱われる。一つ一つの場面はいかにもありそうなことなのに、全体を通してみるとファンタジーというか、これでもまだ「昭和世代が妄想する理想の家族像」に思える。そのずれも込みで面白い。

さびしんぼう

1985 年公開の映画だが今年初めて観た。前半のコメディ部分は正直空回りに思えたが、後半、特にヒロキが百合子にプレゼントを渡したときの百合子の台詞は非常に美しい (言われた側からすれば割り切れないものが残るだろうが)。同じ美しさを『風立ちぬ』の菜穂子にも感じた。

愛、アムール

パリに住む元音楽家の老夫婦、妻は病に倒れ夫は介護に明け暮れる。決して他人事でないと胸を痛めながら観た。

鑑定士と顔のない依頼人

老鑑定士が遺産の鑑定を依頼され、姿を見せようとしない依頼人 (若い女性) に惹かれていく。恋に落ち年甲斐もなく慌てふためく姿を嘲笑される主人公だが、我が身を振り返れば決して笑えず悲痛に映る。夢を見てしまったがために周囲から滑稽と思われる主人公という点では『アルバート氏の人生』にも通ずるものがある。

ルートヴィヒ

「狂王」と呼ばれたバイエルン王ルートヴィヒ 2 世の姿を描く。1972 年公開の同名映画は観ていない。芸術が世界を変えると信じ、そう振る舞うナイーブさと、それが通じず狂気に落ちていく様が哀しい。個人的には中近世ヨーロッパの上流階級の衣装を見るのが好きなので、その点からも大満足だった。


ナチス時代にバイオリンの「神童」と呼ばれたユダヤ人少年少女とドイツ人少女の交流を描いた『命をつなぐバイオリン』、愛は狂気と見せつけてくれた『地獄でなぜ悪い』『劇場版まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語』、緊張感にあふれる SF サスペンス『ゼロ・グラビティ』などもよかった。

ライトノベル

いずれも発行は今年より前だが、今年読んだのでここに記載する。

君が僕を

君が僕を~どうして空は青いの?~ (ガガガ文庫)

君が僕を~どうして空は青いの?~ (ガガガ文庫)

夢見るようなことは起こらなかった。でも、夢にも思わなかったことなら、ほんの少し、起こった。

君が僕を 4 将来なにになりたい?

中 3 の 3 学期に転校してきた「恵まれさん」、お金に触れない生活をしているという彼女のことが、主人公は気になってしょうがない。全 4 巻。

自分でもわけのわからない思い込みに支配され右往左往する主人公の姿に、私自身の中学時代を重ね合わせ懐かしさすら感じる。手探りながら一歩一歩近づき、ようやく繋がったかに思えた糸があっさり断ち切られる様はあまりにも鮮やかで、読んでいてうめかずにはいられない。

最終巻で繰り広げられる禅問答は私の理解の範疇を超え、ちりばめられた鎖のかけらがどう繋がるのかもわからないが、今では思い出に――下手すると「よい思い出」に――なってしまったことが、当時は確かに迷いであり悩みであったのだと痛感させられる。

七姫物語

七姫物語 (電撃文庫)

七姫物語 (電撃文庫)

群雄割拠の時代、「姫」として担ぎ上げられた少女と、担ぎ上げた将軍と軍師の姿を描く中華風ファンタジー。全 6 巻中 2 巻まで読了。

1 巻の序を読んで、これは滅びの物語だと思った。夢を見て、夢を追い、夢に迫り、夢果てる――しかしその道を決して後悔はしない。そんな生き様を描いた物語だろうと。あらすじなどから推測するにそこまで悲観的な幕引きではなさそうだが、彼女と彼らの行く末を最後まで見守っていきたいと思う。

マンガ

ラストゲーム

ラストゲーム 3 (花とゆめCOMICS)

ラストゲーム 3 (花とゆめCOMICS)

完璧少年・柳の前に現れその座を奪っていったクール美少女・九条、雪辱を誓う柳の思いはいつしか恋心となってゆき……な王道ラブストーリー。2 巻で大学という舞台を生かせていないのではと不安を抱いたが、そこで登場したイケメン・相馬が 3 巻以降空回り気味な大活躍で天乃節炸裂といったところ。『片恋トライアングル』など片思いものを手掛けてきた作者の新境地に元々の強みも加わって目が離せない。

夏目友人帳

夏目友人帳 15 (花とゆめCOMICS)

夏目友人帳 15 (花とゆめCOMICS)

15 巻収録の特別篇「塔子と滋」が素晴らしい。遠くに在りて人を想うという緑川ゆきの真骨頂がいかんなく発揮され、これで私はこの作者のとりこになったのだと再認識させられる。8 月に池袋であった原画展はプロットも見られ大満足だった。


7 巻で「このままならなさ、これぞ人生」とうめいた『高杉さん家のおべんとう』、相変わらず先輩がかわいい『ひとりぼっちの地球侵略』に関しては、作者サイン会に行けた。緑川ゆきサイン会にも挑戦しようとしたのだが、こちらは徹夜で待つとのことなのであきらめた。

新規開拓はほとんどしていないが、読んだ中では、時間を飛び越え未解決事件の被害者を救おうとあがく SF サスペンス『僕だけがいない街』に描かれた親子愛が心に残る。

アニメ

ガッチャマン クラウズ

GATCHAMAN CROWDS Blu-ray BOX

GATCHAMAN CROWDS Blu-ray BOX

軽いノリでガッチャマンになり、何事にもポジティブ思考を貫くヒロインから目が離せない。とはいえ、いやらしい質問には沈黙を守るあたり聡いと感じる。また、ED 曲「INNOCENT NOTE」の歌詞をヒロインの内面ととらえると面白いという指摘には感心した。

凪のあすから

海の中にも人が暮らす世界で少年少女が繰り広げる青春群像劇。予想もつかない台詞回しとベタベタのやり取りを巧みに織り交ぜる岡田麿里脚本に 1 話目からのめり込んだ。彼ら彼女らの成長を信じられるから、痛くともつらくとも見ていられる。


凪のあすからと同じく P.A.WORKS が手掛けた青春ファンタジーRDG レッドデータガール』、京都という見知った舞台の『有頂天家族』も面白く見た。

来年の抱負

積読減少

マチ★アソビ vol. 11 と小川麻衣子サイン会

私が単行本を楽しみにしているマンガ家の一人、小川麻衣子さんのサイン会があると知り、電話したら予約が取れちゃったので徳島まで行ってきました。

京都から徳島まで、新幹線だと値が張るし在来線だとだいぶ時間がかかるしと悩んでいたら、高速バスがあると教えてもらったのでそれを利用。これなら片道 3 時間と、日帰りでもそれなりに行動時間を確保できます。

短編アニメ「桜の温度

サイン会はマチ★アソビというアニメ・ゲーム主体の総合イベントの一環なので、ほかにもいくつか廻ろうと最初に入ったのが ufotable CINEMA、「桜の温度」というオリジナル短編アニメーションを観ました。香川の田舎を舞台に、こんな田舎出ていってやると息巻く弟と、地元にとどまり家業を継ごうとする兄、そして旅館経営の家に生まれこれまた地元にとらわれた兄の恋人が織り成す物語です。田舎の呪縛とそれを打ち破ろうとして打ち破れない鬱屈、新たな世界への転機とそれをもたらした手段の是非が心に残りました。

本編 20 分、予告編を入れても 30 分ほどのはずなのにタイムテーブル上では 1 時間が取られており、別の上映も含まれているのだろうかと思いつつも、本編が終わったら周りの人がみな退場するので、私も流れに乗って外へ出てしまいました。「仁和寺にある法師」になっていないかちょっと心配です。

街歩き

川沿いには企業・団体のブースが立ち並び、アニメ・ゲーム関係が多いのですが、徳島新聞が号外を配っていたり、JALパイロット・フライトアテンダントの制服試着をやっていたりとさまざまです。

来年放映というアニメ「ハマトラ」のブース前を通りがかったら「そこの和服のお兄さん」と声をかけられ、「缶バッジ無料配布してるんで。私この一番左の子の声やります」とバッジをもらいました。家に帰ってから調べたら手渡してもらった相手は「NO.6」のヒロイン (だと思っていたら……) 役や「革命機ヴァルヴレイヴ」の生徒会の女の子役の安野希世乃さんで、見ていた作品の声優さんから声をかけられたというのに、応援の一言も言えずにその場を離れてしまった自分のコミュ力のなさを呪わずにはいられません。

小川麻衣子さんサイン会

ufotable cafe にも寄ろうかなと思っていのですが長蛇の列であきらめ、クレープをつまみつついよいよ本命、小川麻衣子さんのサイン会へ。サインだけでなく大鳥先輩のイラストもその場で描いてくれました。私はサンデー超の読み切り「インタールード」で小川さんを知ったので、それら読み切り作品の単行本化を待っていますと伝えたところ、短編集の話も進んでいるという嬉しいお返事が。手に取れる日が楽しみです。(しかしイラストを描いている途中は声をかけていいものか迷いますね。邪魔になるかなと結局ペンを走らせている間は黙りっぱなしだったのですが)

ちなみに小川さんのサインは丸めに図像化されたサインっぽいサイン。以前緑川ゆきさんのサイン会に行ったことがあるのですが、そちらは大切なものに自分の名前を書くようなサインで、サインにも作家さんそれぞれの人柄がにじみ出るような気がします。

ひとりぼっちの地球侵略 (1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

ひとりぼっちの地球侵略 (1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

中道裕大さんとのボードゲーム対戦

サイン会から出て隣のブースを覗くと、ボードゲームが所狭しと並べてあります。聞けば、奥でゲームをしているのは「放課後さいころ倶楽部」作者の中道裕大さん、中道さんに勝てばサイン入りゲームをプレゼントするとのこと。勤務先でもボードゲームが流行となっている (私がしたのは「カタン」「ドミニオン」くらいですが) 身からすれば参加しない手はないと名乗りをあげました。

待ち時間には他の待ち人と「インカの黄金」を、そして中道さんを迎えて「Pit」を。私はどちらも初めてでしたが簡単なルールですぐに盛り上がれます。残念ながらゲームでは勝てませんでしたが、京都住まいなので「放課後さいころ倶楽部」に見知った光景が出てきて面白いなどなど中道さんに伝えることができました。もともと小川さんサイン会後の中道さんサイン会に出るかどうか迷い、バスの時間の都合で断念していたので、このような形で中道さんとの交流が持てたのは嬉しい誤算です。


というわけで初めてのマチ★アソビ、それも一日だけの参加でしたが、全体として大満足でした。街中にコスプレした人がいたり痛車痛チャリが集合していたりと歩いているだけでも楽しいですし、地元が一体となって応援しているという空気が伝わってきて気持ちいいです。

佐賀・長崎を周遊きっぷで巡る

2 月に周遊きっぷ (長崎・佐賀ゾーン) を使って九州へ行ってきました。切符を手配した後に周遊きっぷ廃止の報を聞き、これが最後の周遊きっぷという思いを胸にしての旅となりました。

1 日目

初日は山陰本線で京都から下関まで。長大な上に列車本数もまばらなので、早朝に出発し特急も使ったのに九州手前で日が暮れます。

写真は米子駅の赤貝めしと益田駅のさざえ弁当。赤貝は味がしみているしサザエも歯ざわりがよく、曇天を吹き飛ばしてくれるかのようでした。

2 日目

関門トンネルを通り鹿児島本線博多駅を目指す途中、折尾駅でかしわめしを購入。そぼろごはんを一口含んだ瞬間広がる鶏の旨みに、思わず「とりだー」と声を挙げそうになりました。

博多南線にも乗ったのですが、博多南駅前をぶらついてるうちに列車を一本逃してしまい、1 時間待ちとなってしまいました。それでも何とか筑肥線唐津線を完乗、長崎本線佐世保線と乗り継ぎ、21 時前に佐世保へ到着です。

3 日目

午前中は松浦鉄道をぐるり一周して有田まで。日本最西端の駅 (モノレールを除く) であるたびら平戸口駅にも降り立ちました。駅からちょっと歩いたところに巨大カブトムシが自動車を襲うという謎のオブジェが。平戸瀬戸市場で買った地酒ゼリーはお酒の甘みに柚子が利いていて、飲兵衛でなくともいくらでもいけそうです。

佐世保駅の窓口が開いていなかったので、松浦鉄道一日乗車券は車内で購入しました。スクラッチ式の乗車券は初めて見たのですが、印字の手間がいらないので事業者側にとっても便利なのでしょうね。

有田駅で有田焼カレーを食べようとしたら駅前のお店がお休み。駅弁としても売っていたのですが、できたてが食べたいと電話で伺ったところ、歩いて 20 分ほどの本店がやっているとのことで、そちらへ直行。熱々のカレーにトロトロのチーズ、サラダ・デザートもついてボリューム満点でした。

有田駅に戻り JR の特急を待っていたところで衝撃の事実が発覚。なんと JR の切符を宿に忘れていたのです。連泊するからと一部荷物を宿に置きっぱなしだったのが仇となりました。これには背筋が凍りましたが、幸い有田と佐世保普通列車でも 30 分の距離。宿に戻って切符を無事確保です。

とはいえ、時間を大幅にロスしたのは確かです。大村線長崎本線長与経由で長崎に向かい、本当なら稲佐山に登ろうかと思っていたのですが、乗りつぶしを優先させるべく長崎駅ですぐに折り返し。かもめとみどりを乗り継いで佐世保へ戻りました。

4 日目

この日は地元の友人の案内で佐世保観光。前日までの曇天が嘘のような快晴でした。まず向かったのは眼鏡岩、穴の開いた巨岩が自然にできたものだというから恐れ入ります。弘法大師も訪れたことがあるそうで、光の差し込むさまは神秘的としか言いようがありません。

佐世保といえばやっぱりこれでしょう、というわけでお昼は佐世保バーガー。かぶりつけばパティの肉汁とベーコンの旨みが口の中に流れ込みます。

海沿いに出たら遊覧船に乗って九十九島クルーズ。雲ひとつない空を映してか海も青く透き通り、これを見られただけで盆地からはるばる出てきた甲斐があったと噛み締めます。
そのあと登った弓張岳展望台からの眺めも絶景でした。

市街に下りてきたらこれまた佐世保名物の入港ぜんざいで一服。マシュマロは水兵さんの帽子をかたどっているそうです。たいやき入りで後につかえないかちょっと心配だったのですが、すっきりした甘さであっという間にお腹に収まってしまいました。

夜は地元の魚介のおいしいお店へ。写真のイカの活き造りやアジの唐揚げもよかったですが、圧巻はカワハギの活き造り、肝を溶いたお醤油でいただけば甘みと噛み応えが一体となって口福というものを実感します。

5 日目


最終日は長崎へ。トルコライスを味わった後にメガネ橋を見物。ちょうど長崎ランタンフェスティバルの最中で、あちこちが提灯で飾られ巨大ランタンオブジェが設置されていました。

ランタンは夜に見てこそなのでしょうが時間の都合でそうも言っておれず、出島を見学したら黒いかもめで新鳥栖駅、さくらで新大阪駅、そして京都へと帰還しました。行きは九州へ入るだけで丸一日かかったのが帰りは 3 時間、つくづく思うに新幹線とは速いものです。

番外: お土産

長崎といえば福砂屋福砂屋といえば五三焼というわけで五三焼カステラをお土産に買って帰りました。卵多めのしっとりとした生地にザラメ糖の食感が混じり、カステラの概念を覆してくれる逸品です。