マチ★アソビ vol. 11 と小川麻衣子サイン会

私が単行本を楽しみにしているマンガ家の一人、小川麻衣子さんのサイン会があると知り、電話したら予約が取れちゃったので徳島まで行ってきました。

京都から徳島まで、新幹線だと値が張るし在来線だとだいぶ時間がかかるしと悩んでいたら、高速バスがあると教えてもらったのでそれを利用。これなら片道 3 時間と、日帰りでもそれなりに行動時間を確保できます。

短編アニメ「桜の温度

サイン会はマチ★アソビというアニメ・ゲーム主体の総合イベントの一環なので、ほかにもいくつか廻ろうと最初に入ったのが ufotable CINEMA、「桜の温度」というオリジナル短編アニメーションを観ました。香川の田舎を舞台に、こんな田舎出ていってやると息巻く弟と、地元にとどまり家業を継ごうとする兄、そして旅館経営の家に生まれこれまた地元にとらわれた兄の恋人が織り成す物語です。田舎の呪縛とそれを打ち破ろうとして打ち破れない鬱屈、新たな世界への転機とそれをもたらした手段の是非が心に残りました。

本編 20 分、予告編を入れても 30 分ほどのはずなのにタイムテーブル上では 1 時間が取られており、別の上映も含まれているのだろうかと思いつつも、本編が終わったら周りの人がみな退場するので、私も流れに乗って外へ出てしまいました。「仁和寺にある法師」になっていないかちょっと心配です。

街歩き

川沿いには企業・団体のブースが立ち並び、アニメ・ゲーム関係が多いのですが、徳島新聞が号外を配っていたり、JALパイロット・フライトアテンダントの制服試着をやっていたりとさまざまです。

来年放映というアニメ「ハマトラ」のブース前を通りがかったら「そこの和服のお兄さん」と声をかけられ、「缶バッジ無料配布してるんで。私この一番左の子の声やります」とバッジをもらいました。家に帰ってから調べたら手渡してもらった相手は「NO.6」のヒロイン (だと思っていたら……) 役や「革命機ヴァルヴレイヴ」の生徒会の女の子役の安野希世乃さんで、見ていた作品の声優さんから声をかけられたというのに、応援の一言も言えずにその場を離れてしまった自分のコミュ力のなさを呪わずにはいられません。

小川麻衣子さんサイン会

ufotable cafe にも寄ろうかなと思っていのですが長蛇の列であきらめ、クレープをつまみつついよいよ本命、小川麻衣子さんのサイン会へ。サインだけでなく大鳥先輩のイラストもその場で描いてくれました。私はサンデー超の読み切り「インタールード」で小川さんを知ったので、それら読み切り作品の単行本化を待っていますと伝えたところ、短編集の話も進んでいるという嬉しいお返事が。手に取れる日が楽しみです。(しかしイラストを描いている途中は声をかけていいものか迷いますね。邪魔になるかなと結局ペンを走らせている間は黙りっぱなしだったのですが)

ちなみに小川さんのサインは丸めに図像化されたサインっぽいサイン。以前緑川ゆきさんのサイン会に行ったことがあるのですが、そちらは大切なものに自分の名前を書くようなサインで、サインにも作家さんそれぞれの人柄がにじみ出るような気がします。

ひとりぼっちの地球侵略 (1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

ひとりぼっちの地球侵略 (1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

中道裕大さんとのボードゲーム対戦

サイン会から出て隣のブースを覗くと、ボードゲームが所狭しと並べてあります。聞けば、奥でゲームをしているのは「放課後さいころ倶楽部」作者の中道裕大さん、中道さんに勝てばサイン入りゲームをプレゼントするとのこと。勤務先でもボードゲームが流行となっている (私がしたのは「カタン」「ドミニオン」くらいですが) 身からすれば参加しない手はないと名乗りをあげました。

待ち時間には他の待ち人と「インカの黄金」を、そして中道さんを迎えて「Pit」を。私はどちらも初めてでしたが簡単なルールですぐに盛り上がれます。残念ながらゲームでは勝てませんでしたが、京都住まいなので「放課後さいころ倶楽部」に見知った光景が出てきて面白いなどなど中道さんに伝えることができました。もともと小川さんサイン会後の中道さんサイン会に出るかどうか迷い、バスの時間の都合で断念していたので、このような形で中道さんとの交流が持てたのは嬉しい誤算です。


というわけで初めてのマチ★アソビ、それも一日だけの参加でしたが、全体として大満足でした。街中にコスプレした人がいたり痛車痛チャリが集合していたりと歩いているだけでも楽しいですし、地元が一体となって応援しているという空気が伝わってきて気持ちいいです。