京寿司試食会

縁あって京寿司試食会にお邪魔させていただきました。「京寿司」とは聞きなれない言葉ですが、なれ寿司や押し寿司の系譜を組むもので、伝統的な京都のおすし屋さんの中には握り寿司を一切出さないところもあるそうです。

写真左が京風の細工寿司、右が東京風です。東京風はお寿司として(ご飯と一緒になってという意味だと思います)味わえるのに対し、京風はお刺身のようにいただけるとのこと。一般的な「お寿司」の印象とはちょっと違う面も多いみたいです。

試食会では見た目もかわいらしい「京のちとせずし」をいただきました。各お寿司の説明は京のちとせずしキャンペーンページに譲るとして、個人的に一番おいしかったのは鯛の手鞠寿司(写真左上)。昆布締めにされた鯛のねっとりとした旨みに木の芽の香りが合わさっていつまでも噛み締めていたい味でした。私、大学時代にバイト先で初めて昆布締めを食べさせてもらったのですが、ホントおいしいものですね。何でも昆布締めにしちゃう人が出てくるのもううなずけます。
サーモン薔薇細工寿司(写真左下)も崩れないよう下側をおぼろ昆布で巻いてあって味わい深く、煮アナゴの笹の葉茶巾(写真右上)も笹の香りがよく効いておいしかったです。七五三向けに今週末より予約開始とのことですが、子供のみならず7 + 5 × 3 = 22歳とか7 × 5 - 3 = 32歳とか、誰にでも食べてもらいたい味でした。

中国を北に南に

9月の頭に青春18きっぷで中国地方を周ってきました。山陰と山陽を結ぶ交通網を「陰陽連絡路線」というそうで、今回は特に広島島根の鉄道網が中心です。

前夜、1日目

中国地方を目指すべくまず乗ったのは京都駅0:03発の急行きたぐに。車中で夜を越し直江津(新潟県)で降りたら信越本線を南に下ります。途中、北陸新幹線の建設工事がだいぶ進んでいるようでした。
しなの鉄道で小諸まで、そこから小海線に乗車。小諸駅で検印を入れてもらったらしなの鉄道の印でした。18きっぷではしなの鉄道に乗れないんですけどね。小海線はハイブリットカーで、座席カバーにはイメージキャラクター「ぶりっとちゃん」があしらわれていました。乗り合わせた学生グループが面白がってその場で検索していたのを漏れ聞くに、pixivでも人気のキャラだそうです。
中央本線で八王子まで出てきたら八高線を経て青梅線は終点奥多摩まで。初めて青梅線に乗ったのですが、山間の単線で都内とは思えないほどのローカルっぷり、それでいて30分に1本は電車が来るというとても面白い路線でした。青梅線中央本線で都心に出たら六本木で辛味と旨味満点の麻婆豆腐を紹介してもらい、夜も更けてきたところで東京駅へ。

過門香 赤坂溜池山王店

HOT PEPPER 過門香 赤坂溜池山王店

いよいよ中国へ足を踏み入れるべく待つは寝台特急サンライズ出雲。日本で乗るのは初めての個室寝台、東京駅発車直後、新幹線が追い抜かしていくのを見て贅沢な時間の使い方をかみ締めます。 この個室のいいところは何といっても大きな窓、室内の電灯をすべて消せば列車から漏れる明かりに照らされた夜景の幻想的なこと。眺めているうちにうとうととして気づけば深夜の浜松駅、列車備え付けのシャワーを浴びて再び眠りにつきました。

2日目

寝ている間に山陽本線を抜け伯備線へ、そして終点出雲市駅に到着。寝台特急の名残を惜しみつつ山陰本線を戻って宍道駅木次線から陰陽連絡ローカル線めぐりを始めます。2両編成が来たのでおかしいなと思ったら案の定後ろの車両は途中で切り離して折り返し列車に。 のんびり進む車窓からの眺めは素晴しく、観光用にトロッコ列車も走っているので人と連れ立って来たいものです。
備後落合に着いたら芸備線で三好、福塩線で福山まで。府中あたりで日が暮れてきて、人もまばらな夜の山陽本線を広島で降り、そこで一夜を過ごしました。

3日目

山陰へ向かう前に可部線を往復。久々に朝の通勤通学ラッシュに巻き込まれました。広島ですらあの混みようなので東京の平日朝など考えるだけで恐ろしいです。芸備線で昨日に続き三次に降り立ったら次に乗るは三江線江の川沿いを江津までゆっくり走ります。最初「えのかわ」「えづ」かと思っていたら正しくは「ごうのかわ」「ごうつ」、地名駅名はなかなか一発では読めません。 途中、石見川本駅で長時間停車があったので駅前を歩いていたら島根県食品衛生協会のポスターを発見。よくわからない方向に力が入っています。
昼下がりに江津に着いて山陰本線を益田まで来たときには日も沈みかけ、山口線はすっかり夜の中。この日は新山口で夜を明かしました。

4日目

新山口から広島まで出るのに櫛ヶ浜から岩国まで岩徳線を利用。距離はこちらのほうが短いはずですが速度が遅いので結局時間は山陽本線経由と変わりません。広島駅でおすすめの駅弁を尋ねたら「やっぱりアナゴでしょう」とのことであなごめしを購入。芸備線を通して乗るべくこの旅三度目の三好、そして備後落合へ。備後落合から先は休日のせいか1両しかないせいか1日3往復しかないせいか、ローカル線とは思えない混み具合で途中から立ちっぱなし。といっても草ぼうぼうの線路を眺められたのでかえってローカル気分を味わえました。
新見駅からは伯備線吉備線経由で岡山駅。岡山まで来るともうすっかり帰路の面持ちで、山陽本線東海道本線をまっすぐ京都まで帰ろうかと思ったのですが、ちょうどタイミングがよかったので神戸から地下鉄で和田岬駅へ行き、山陽本線和田岬支線にも乗ってきました。この支線は兵庫から和田岬までの一駅だけなのですが、土日は本数が少なくなかなか乗る機会がなかったのです。

陰陽連絡路線

今回完乗した木次線三江線芸備線福塩線、距離だけ見れば合計約430kmと東京から米原まで行かないくらいなんですが、本数が少ないのと速度が出ないのですべて乗るのに3日間を要しました。時速35kmだの25kmだのの区間がざらにあり、場所によって15kmで走ったりするわけです。その分景色を眺めるにはもってこいで、いつ廃線になってもおかしくないという事情もあり乗れてよかった路線でした。
今回の写真(1009山陰山陽)

この間出会った親切

私は甘いものも辛いものも大好きなので、モスバーガーのざくざくラー油バーガーもおいしくいただきました。

さて、先日モスバーガーへ食べに行ったときのこと、トレイのシートにクロスワードパズルが載っていたので、できあがりを待つ間マス目を埋めていました。すると注文の品を持ってきた店員さんが、シートをよけるように置いていってくれたのです。

結果としてトレイの意味はなくなってしまいましたけどね ;-)

青春18きっぷでバスに乗る

4月10日は春の青春18きっぷシーズン最終日。どこをめぐろうかいろいろ考えたのですが、今を逃したら乗れないものをということでバスに乗ることにしました。

午前7時半、京都は二条駅を出発。駅前の桜は満開を通り越し、葉っぱもちらほらのぞいています。

山陰本線東海道本線草津線関西本線紀勢本線と3時間かけて三重県松阪駅に到着。ここで1時間乗り継ぎ待ちをしたら、いよいよ今回の目的である名松線の列車に乗り込みます。

名松線はもともと名張と松阪を結ぶ予定だったそうですが、途中の伊勢奥津駅まで来たところで工事はストップ。さらに去年の台風で家城駅伊勢奥津駅の間が不通となり、現在は両駅間を代行バスが走っています。JR東海はこの区間廃線にすると言っており、今後どうなるかわからない状況です。

2時間に1本程度の路線なので1両編成だろうと思い込んでいたら、来た列車は2両編成。地元らしき人も驚いていたので珍しいことなのでしょう。おかげで4人がけボックスシートを悠々と使えました。

来た線路を逆戻りと思ったらすぐに分岐し、30分ちょっとで列車の終着である家城駅に到着。桜が満開の駅前で、代行バスはなんと4台も待ち構えていました。定員を考えれば列車1両にバス2台というのは妥当ですが、実際は列車も空席のほうが多かったわけで、一度に4台も走らせる必要があるのかとつい思ってしまいます。まあそう思えてしまう状況だからこそJRも廃線の方針を打ち出したのでしょうが。

バス車両は三重交通のものですが料金表には「JR代行バス」の表示。バスから線路を眺めていると、踏切には立ち入り禁止のロープが張られ、鉄道橋の前後には金属製の柵が設置が設置されています。線路上を覆った土砂がそのままになっているところもありました。

30分で名松線本来の終着駅である伊勢奥津駅へ。降りるときに車掌さんによる改札があります。代行バスはJRの運賃が適用されるので青春18きっぷでも利用可能。乗客の半数くらいはカメラを持って青春18きっぷと、いかにも同好の士の雰囲気でした。

こちらの駅前も桜が満開。それを眺めながらのお昼は旅の楽しみである駅弁、今回は松阪駅で買った元祖牛肉弁当です。近年の定義の変更で松阪牛とは名乗れなくなった肉を使っているそうですが、箸で千切れる柔らかさに甘辛のタレが合って大満足の食べ応えです。

折り返し――といっても間に1時間近くあるのですが――のバスに乗って家城駅、そして松阪駅まで戻ってきたら、今度は快速みえで参宮線の終着、鳥羽駅まで直行しました。参宮線伊勢市駅以南に乗ったことがなかったので、この機会にと最後まで行ってみたのですが、何というか、この辺りは近鉄の勢いが強いのか、どうもJRが寂れて見えます。鳥羽駅近鉄側の土産物店はにぎわっているのに、JR側は人影がまばらで、JR東海の在来線は大丈夫なのかと心配してしまいます。

そこから来た線路を引き返して京都に戻ったのは午後7時半過ぎ。まだ乗っていないローカル線がたくさんある身に不安を感じさせることもありましたが、沿線はどこも桜がきれいでいい旅でした。日本は本当、人いるところに桜ありですね。

今回の写真 (1004三重)

日記

こんにちは、nanto_vi (なんと)です。今日からここで日記を始めます。

日記といっても日常のことを書ける気がしないので、非日常的なことの記録帳といったところでしょうか。むしろTwitterのほうを一般的な「日記」のように使っている気がします。

趣味はマンガ、アニメ、鉄道(主に乗るほう)なので、そういった内容が多くなると思います。それにしても見事に「オタク」の接頭辞になりそうなものばかりですね。

JavaScript、クライアント側のWeb関連技術、Mozillaプラットフォーム、Firefox拡張機能の開発などにも興味があります。その辺の話題はブログDays on the Moonで書いています。

日記といえば、中2のときから1年くらいパソコンで日記をつけていました。探せばどこかにバックアップがあるかもしれませんが、わざわざ手間をかけて読み返したいとは思いません。今ある、適度に美化された記憶で十分です。

ちなみに、タッチタイピングができるようになったのは、その日記のおかげです。このときは、キーボードをいくら見てもいいから、とにかく正しい指遣いをするように心がけていました。ほかの方法でタッチタイピングを覚えたことがないので比較はできませんが、個人的にはいい覚え方だったと思っています。