今年一年の楽しみを振り返る 2017
よい作品が多く、特に映画は選びきれない。
映画
彼らが本気で編むときは、
小学生の少女・トモは叔父の家に駆けこむ。そこにいた叔父の恋人は性同一性障害の元男性だった。
様々な形の愛を抱えた作品。深く多様な愛に涙する。
ラ・ラ・ランド
ハリウッドで女優を目指す女、ジャズピアニストとしての成功を夢見る男。二人が出会った先には……。
冒頭のミュージカルシーンで心をつかまれ、終盤のミュージカルシーンに言葉を失った。夢とはかくも美しいものか! 呆然としつつも心を洗われる。
美女と野獣
田舎町の少女・ベルは父の行方を捜して野獣の住む城に乗り込む。
懐かしい音楽、圧巻のミュージカルシーン。幻想的なダンスシーンに、野獣の哀しい決意を歌った新曲。すべてが高次元の作品。
メッセージ
全世界に突如現れた宇宙船。地球外生命体とのコンタクトを図るため、我が子をなくした言語学者が召集される。
はるかな世界からやってきた「文字」に興味を引き付けられる。
トリガール!
男ばかりの工業大学に入学した烏山ゆきなは、王子様的な先輩につられて人力飛行サークルに入部する。
毒舌な主人公の、ベタな展開からちょっと外したコメディが楽しい。エンディングもよかった。
ほかによかった作品を挙げると、
- 瑞々しい恋心を描いた『初恋のきた道』(1999年)
- 見知った場所が出てくるのも楽しい『夜は短し歩けよ乙女』
- 思春期のこじらせ具合はどこも同じかと振り返る『スウィート17モンスター』
- タンゴダンスの印象的な『セント・オブ・ウーマン / 夢の香り』(1992年)
- 差別打破と宇宙進出という二つの人類の進歩を描いた『ドリーム』
- 美しい夢と残酷な現実が哀しい『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000年)
- 原題“An Education”の意味をかみしめる『17歳の肖像』(2010年)
- これを何と呼ぶかと問われれば「愛」としか答えられない『彼女がその名を知らない鳥たち』
- 京都で高杉真宙の神々しさを感じる『逆光の頃』
- 子供の愛らしさが光る『ギフテッド』
- 名作が見事によみがえった『オリエント急行殺人事件』
- 次作への期待も高まる『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』
マンガ
青のフラッグ
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「甘酸っぱい」では足りない、苦いまでの青春。そのまぶしさに悶絶する。
恋は光
- 作者: 秋枝
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- 発売日: 2014/06/19
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真摯であることが必ずしも幸せにつながるのではないと感じているからこそ、真摯さの報われる物語には涙するところがあるのだろうか。彼ら彼女らに幸あれ。
小説
アニメ
月がきれい
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まっすぐ見られないほどの瑞々しい青春。エンディングに映るケータイのメッセージで完全にやられた。
来年に向けて
これを書いている途中でテキストエディタがクラッシュしてしまい、保存の重要さを改めて痛感した。「後悔先にたたず、後悔後をたたず、後悔役にたたず」という高校の恩師の言葉を思い出す。来年に文章を書くときは適宜保存していきたい。
足が絡まっても踊り続ければいい
セント・オブ・ウーマン / 夢の香り